1x年ほど前の話に

なりますが、私は大学生をしてました。そのころ、コンピ
ュータを使った数学というか、人間の手では計算できない
ような数式を使って結果を出すということをやってた人々
がおりました。まあ、人間じゃあできない or できてもか
なり長期間かかることだから、コンピュータにやらせるの
は仕方ないなぁとも思ってました。でも、彼らが出してく
るのは、私がみてもまったく意味のわからないものでした。
彼らにはその意味がわかってたのかもしれません。コンピ
ュータの出した結果だから、計算は正しいのでしょう。し
かし、その出力はなんだったのでしょう?何かの役に立つ
ものだったのでしょうか。

さて、昨今、世の中を騒がせている話の1つに耐震偽装
題ってのがあります。あれも、実は同じ構造を持ってます。
それはコンピュータが出した答えだから正しいであろうと
いう原理です。これは確かに正しいかもしれません。が、
まったく間違っているかもしれません。証明することなど
不可能な話になってしまってます。先の話ではないですが、
答えが出てきたからって、正しいというところに疑問符が
付いてるわけです。耐震偽装問題だけでしたら、すべての
役所が設計事務所と同じソフトを買って、同じ入力をして、
書いてある出力と正しいのか。その値で問題はないのかを
確かめればおしまいです。でも、問題はそこまで複雑にな
ってしまった、人間の手に余るような物を出せてしまうシ
ステムではないでしょうか?

複雑すぎる世の中だから、コンピュータなしに仕事をする
ことはできないのかもしれません。一々全部のことを疑っ
て生きることはできません。でも、ちょっと立ち止まって、
今やってることは、正しいのかな?これでいいのかな?っ
て考えてから、動いてみるのはいかがでしょう。ちょっと
は楽になるかもしれません。もっとしんどくなるかもしれ
ませんが(笑)